遺言書はなぜ必要なのですか。

Q&A 遺言書のQ&A

質問遺言書はなぜ必要なのですか。

遺言書は、自分が亡くなったのちに、その財産を誰に引き継いでいくかということなどの自分の意思を記したものです。

遺言書には、基本的には、自筆証書遺言公正証書遺言秘密証書遺言の3種類があり、民法でその要件が決まっています。

それでは、なぜ必要かということですが、第一に仲のいい家族関係を維持して、残された家族が幸せに生活できるようにすることにあります。

もし、遺言書がない場合、残された相続人は、自分たちで、法定相続分を基準としてどのように遺産を分けるかを協議する遺産分割協議を行うことになるのですが、この遺産分割協議が家族関係が悪化する温床なのです。
というのは、遺産分割協議で分ける財産や被相続人、さらには相続人同士に対する色々な想いあるいは不満が噴出しやすいのです。
「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉もあるように、仲が良かった家族の関係が一気に悪化し、2度と修復ができないという場面を私たちは、たくさん見てきています。
そのようなことは是非とも防ぎたいのです。

また、不動産や会社・事業のように、簡単に分けられないものも、その分け方を残された相続人同士任せにすると困ってしまいますし、特に会社・事業については、きちんと引き継がれずに破綻してしまうこともあります。

それ以外にも、揉める揉めないを別にして、遺言書があることで相続手続が簡単になります
たとえば、相続人に小さい子どもがいたりすると、遺産分割協議をするためにその子に特別代理人を選任することを家庭裁判所に申し立てをしなければならなくなったりして、色々大変なのです。

民法は、あくまで遺言書による相続を原則としているのです。

この記事を読んだ方は、是非とも、遺言書を書いてみましょう。私たちがそのお手伝いをいたします。

-Q&A, 遺言書のQ&A

お問合せ
初回相談60分無料
遺言書無料診断

関連記事

公正証書遺言を作成するために事前に準備する書類を教えてください。

オーソドックスなケースですと、 ・遺言者と相続人の戸籍謄本 ・遺贈される人(財産を譲り受ける人)の住民票 ・不動産の全部事項証明書(登記簿謄本) ・固定資産評価証明書 ・遺言者の印鑑登録証明書 ・遺言 …

遺産分割審判に不服がある場合どうすればよいですか。

遺産分割の審判は,話合いである調停と異なり,裁判所が証拠に基づいて遺産分割の方法を決定する手続です。 もし,審判の決定に納得できないという場合には,審判の決定書を受け取った日から2週間以内に即時抗告を …

遺産分割協議書を作成してしてしまいましたが,内容が腑に落ちません。遺産分割協議のやり直すことはできますか。

きちんと相続人全員で遺産分割協議を作成している場合には,原則として,遺産分割協議のやり直しはできません。 ただし, ・遺産分割協議の際に,相続人の一部が漏れていた場合 ・親子とともに相続人であるにもか …

遺言書の内容に納得できない場合はどうすれば良いですか。

「遺言書がある場合には,遺言書と異なる遺産分割はできないのですか?」でも述べたとおり,原則として,遺言書と異なる遺産分割はできません。 もし,遺言書の内容があなたの遺留分を侵害しているということであれ …

遺産はいらなので,遺産分割調停の手続から抜けたい場合は,どうすれば良いですか? 方法としては,3つ考えられます。

1つめは,相続放棄の申述手続を行うことです。相続開始(すなわち,被相続人が亡くなったこと)を知ったときから3か月以内に家庭裁判所に相続放棄申述の手続きをしなければならないという期間的な制限はありますが …

お問合せフォーム ルネサンス電話