遺産分割調停を円滑に進めるためにはどのようなことを心掛ければ良いですか?

Q&A 遺産分割のQ&A

質問遺産分割調停を円滑に進めるためにはどのようなことを心掛ければ良いですか?

遺産分割調停を円滑に進めるためには,分かりやすい申立書や財産目録を作るであるとか,事前にその都度の争点に対してしっかり準備して調停に望むなどということもありますが,一番大事なのは,遺産の分け方以外の紛争を調停に持ち込まないことだと思います。実際に,遺産分割協議や調停の場では,遺産の分け方とは直接関係のない,これまでの様々な不満を主張する方が少なくありません。そうすると,更に相続人同士の感情の対立が強くなり,調停や審判の手続がきちんと進まなくなります。

このようなことを防ぐためにも,遺産分割調停の申立段階から,相続に強い弁護士を代理人とすることをお勧めします。例えば私達であれば,法的にきちんと整理をし,その助教に併せて必要な主張をすることができるだけでなく,依頼者の利益の観点から,冷静に,その主張をしても良いか,それともしない方が良いかを判断し,アドバイスをいたします。
それにより,円滑な調停の進め方ができると思います。

-Q&A, 遺産分割のQ&A

お問合せ
初回相談60分無料
遺言書無料診断

関連記事

遺産分割にあたって債務(借金)はどのようにすればよいですか。

実は,結構やっかいです。 債務は,遺産分割を待たずに,相続開始と同時に,当然に各共同相続人が,その相続分に従って,分割して取得するものとされています。これが原則です。 もちろん,相続人が全員同意すれば …

調停での話合いがまとまらない場合は,どうなるのですか?

遺産分割の審判に自動的に移行します。審判は,調停とは異なり,裁判官が証拠に基づいて判断しますので,一定の結論がそこで出ます。もっとも,遺産分割のような家族観の問題については,可能な限り,当事者の話合い …

遺留分侵害額請求の時効はいつですか。

遺留分侵害額請求権は、相続の開始および遺留分を侵害する贈与または遺贈があったときから1年間で時効消滅します。 例えば、被相続人が遺言書を作成していて、相続開始後、その内容を知った時が時効の起算点になり …

遺言書を作成する場合、その内容は事前に法定相続人すべての了承が必要ですか?

いいえ、必要ありません。 遺言をされる方が、単独で、自分が思うとおりに作成することができます。 もし、財産をどのように分けるかについて法定相続人全員の了承を得なければならないとすると大変ですよね。また …

遺言書はなぜ必要なのですか。

遺言書は、自分が亡くなったのちに、その財産を誰に引き継いでいくかということなどの自分の意思を記したものです。 遺言書には、基本的には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類があり、民法でその …

お問合せフォーム ルネサンス電話