遺産分割調停を円滑に進めるためには,分かりやすい申立書や財産目録を作るであるとか,事前にその都度の争点に対してしっかり準備して調停に望むなどということもありますが,一番大事なのは,遺産の分け方以外の紛争を調停に持ち込まないことだと思います。実際に,遺産分割協議や調停の場では,遺産の分け方とは直接関係のない,これまでの様々な不満を主張する方が少なくありません。そうすると,更に相続人同士の感情の対立が強くなり,調停や審判の手続がきちんと進まなくなります。
このようなことを防ぐためにも,遺産分割調停の申立段階から,相続に強い弁護士を代理人とすることをお勧めします。例えば私達であれば,法的にきちんと整理をし,その助教に併せて必要な主張をすることができるだけでなく,依頼者の利益の観点から,冷静に,その主張をしても良いか,それともしない方が良いかを判断し,アドバイスをいたします。
それにより,円滑な調停の進め方ができると思います。